2022年3月19日

ジム、ドラム。
土曜日はジムとドラムに行き疲れ果て眠る。
そのサイクルなのだ。まるでルーティンのように筋肉をいじめ、それが義務であるかのようにリズムを刻む。


限りなく無機質に、そしてリズミカルに何かを行うことの美しさを俺は昔から理解していたのかもしれない。
年頃の男の子はTVショーで輝くフロントマンに憧れ、モテるためだとギターをかき鳴らす。

しかし俺は輝き放つギタリストの後方、光当たらぬ立役者、バンドの血液。その一撃一撃の無骨にリズムを刻む轟音に心奪われ、17の頃からブランクを入れず約9年ドラムをし続けている。
失ったものは時間と金。
得たものと言えば、ほんの少しのドラムテクニックと雀の涙ほどの自信と思い出であろうか。